優勝の可能性がなくなり、CS進出にも黄色信号が点りはじめているというのに、3年契約の3年目を迎えた巨人の高橋由伸監督(43)に対し、巨人の山口寿一オーナーは、続投を示唆する発言をしている。それに対し、球界OBからも辞めるべきだという声が上がる一方、続投に、条件つきで理解を示す見方もあった。
阪神の生え抜き打者として初の名球会入りを果たし、監督経験もある藤田平氏(70)はこういう。
「確かに高橋監督は野球を知らなさすぎるが、今のコーチ陣は前任の原辰徳監督時代の“お下がり”が多く、自分の野球ができないという不満があるはず。続投なら、来年は高橋監督の思い通りのスタッフで好きなようにやらせないとね」
コーチ陣に問題があるという意見は、V9時代前半をエースとして、後半を投手コーチとして支えた中村稔氏(79)からも聞かれた。
「経験がないのはわかるけど、高橋監督は大局を見ていない。だから接戦で終盤に逆転を許すと、もう追いつけない。支えるコーチ陣に能力がないから3年やっても野球が上手くならないんだよ。村田真一ヘッドコーチや、斎藤雅樹・投手総合コーチが情けないということ。続投と決めたのなら、的確な助言ができるコーチをつけないと」
※週刊ポスト2018年10月5日号