国際情報

中国人、スウェーデンでホテルを追い出され外交問題に

外交問題に発展か

 スウェーデンの首都ストックホルムで、ホテル内のロビーに居座ろうとした中国人観光客の親子3人が警官によってホテルから引きずり出されて、10数キロ先の路上に放置されるという騒動があった。親子はこの模様を撮影した動画を中国のウェブサイト上で公開。中国外務省もスウェーデン政府に公式に抗議しているが、スウェーデン側は「中国人観光客が我が国の法を犯しており、警察の対応に何ら違法性はない」とコメントしている。

 米政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ」がストックホルムで観光業に従事しているスウェーデン人女性に取材したところ、彼女は「この10年来、中国人観光客のマナーのひどさや非常識さが、スウェーデンばかりか欧州諸国全体でも問題になっており、今回の騒動も、その延長線上あるのではないか」と指摘している。

 親子3人は宿泊予約よりもほぼ1日早い9月2日未明、空港からホテルに到着。ホテルは満室でチェックインできなかった。3人はそのままホテルに居座り、ロビーで一夜を明かそうとした。

 このため、ホテルのフロントの係員は「他の客の迷惑になる」などとして、警察に連絡。警察官はごねて座り込み泣き叫ぶなどする親子の両手両足を持って、ホテルの外に引きずり出した。

 親子が撮影した動画には、ロビー内で腹ばいになって動こうとしない父親、わざと自分から倒れこみ、女性警官が暴力をふるったかのように演技する息子、さらに「殺人だ」「助けてくれ」と座り込みながら叫び声をあげる母親が映っている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
第75代横綱・大の里(写真/共同通信社)
大の里の強さをレジェンド名横綱たちと比較 恵まれた体格に加えて「北の湖の前進力+貴乃花の下半身」…前例にない“最強横綱”への道
週刊ポスト
地上波ドラマに本格復帰する女優・のん(時事通信フォト)
《『あまちゃん』から12年》TBS、NHK連続出演で“女優・のん”がついに地上波ドラマ本格復帰へ さらに高まる待望論と唯一の懸念 
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン
アーティスト活動を本格的にスタートした萌名さん
「二度とやらないと思っていた」河北彩伽が語った“引退の真相”と復帰後に見つけた“本当に成し遂げたい夢”
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、小泉家について綴ります
《華麗なる小泉家》弟・進次郎氏はコメ劇場でワイドショーの主役、兄・孝太郎はテレビに出ずっぱり やっぱり「数字を持っている」プラチナファミリー
女性セブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン