4年連続V逸という球団ワーストタイ記録をはじめ、今では「不名誉な記録コレクター」とまで揶揄される就任3年目の高橋由伸監督(43)。球界OBからは、辞任すべき・解任すべきといった厳しい声が聞こえてくるが、擁護意見も紹介したい。
巨人OBで、逆転サヨナラ満塁本塁打を2度打ったことのある唯一の選手(1本は中日時代)である広野功氏(74)は、「CSに進出すれば、続投の球団方針に賛成です」という。
「今の巨人の問題は、指揮官を取り替えれば解決するようなものではない。監督に全責任をおっかぶせるのではなく、立て直しの展望ができているかが重要。現場とフロントが、どのようなチーム作りをするかを早急に決めないといけません」
ケガ人続出でも、よく戦っているという意見もある。長嶋巨人の主軸を打ち、引退後は打撃コーチとして松井秀喜氏などを指導した淡口憲治氏(66)がいう。
「今年は最初から実戦半分、育成半分でやっていました。ケガ人が多くてうまくいかなかったが、石の上にも3年。高橋監督も来年が勝負という気持ちでしょう。投手陣は菅野(智之、28)以外は手探り状態ですが、セでは唯一のチーム防御率3点台。8、9回を任せられる投手がいれば十分戦えます」