若手女優の登竜門といわれる“朝ドラ”ヒロインに抜擢されたのは、個性派女優として数々の作品に出演してきた32才の安藤サクラ。第一子出産という大きなターニングポイントを迎えた時期にオファーがあり、逡巡したという。ヒロイン役を引き受けるまでの葛藤とは──!?
99作目となる“朝ドラ”は史上初の子育てをしながらのヒロイン誕生となった! オファーは出産直後だったため、実は「やれる可能性はゼロだと思っていた」と当時をふり返る安藤。
「もともと妻として家庭に入るべきかなと思っていましたし、さらに子供を産んだら子育てに専念しなくては…と思ったんです。だけど、同時にヒロインを演じられないという悔しさもありました。でも、この子がいなければやっていたかもと考えるのだけは嫌だったので、この先子育てをする上で、どうしたら、この出来事をネガティブなことにしないようにできるか、すごく考えました」(安藤、以下同)
苦悩する彼女を支えたのは、ほかならぬ家族だった。「やればいい」と背中を押し、“芸能一家”ならではの具体的な助言の数々もあったという。なかでも義理の母で、女優の角替和枝(63)から「これをやらないなら、仕事をやめちゃいなさい」と言われて覚悟を決めたそうだ。
「“かーちゃん”になったことで、演じる体力を含めてパワーがみなぎるようになりました! 今だからこそ、体力勝負といわれる“朝ドラ”のヒロインもできると思うんです。あと、ヒロインってだいたい劇中で出産しますよね。産んでから日が浅いので任せてください(笑い)」
覚悟を決めた今、ヒロインへの気負いはなく「プレッシャーもない」とからりと笑う。
「私は商店街で知らないおばさんやおじさんと、売っている魚のお話をしたりするのが大好きなんです。“朝ドラ”は日本のすみずみまで届けられる作品だと思うので、全国に親戚が増えるような気持ち。みなさんにも、親戚が出ているような感覚で見てもらえたら嬉しいです!」
NHK連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合、8:00~ほか)は、10月1日(月)放送スタート。
※女性セブン2018年10月11日号