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肺がんX線検査に4つの問題点 読影ミスで完治断たれる例も

X線検診の問題点を指摘する河野医師

 毎年5万人超の死者が出る肺がんの検診で国が推奨する「X線検査、喀痰(かくたん)細胞診」。これについて、肺がんの胸腔鏡下手術(通称・VATS)の世界的権威である、虎の門病院・呼吸器センターの河野匡・外科部長は厳しい目を向ける。

「X線検診で肺がんが見つかる患者のうち、VATSの適用になるのは、多く見積もって半分でしょう。残りの半分は、完治できない進行がんです。もしX線検診で早期に発見できるなら、こんなに沢山の人が亡くなることはありません」

 肺がんのX線検査には、次の4つの問題点がある。

◆問題点1/画像の死角

 X線画像は、肋骨、心臓、肝臓、血管などが重なって写る。これによって、随所に死角ができてしまう。早期の小さな肺がんは、死角に隠れ、発見できないケースが少なくないのだ。一方、らせん状に輪切りで撮影するヘリカルスキャンCT検査なら、死角は生じない。前出の河野医師は、こう指摘する。

「半数が進行がんで見つかるX線検査には意味がありません。早く低線量CT検診に切り替えるべきです」

 しかし国は「死亡率減少効果の証拠がない」として推奨していない。

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