尾木ママこと教育評論家・尾木直樹氏(71)は、実際の年齢だけで機械的に役割を色分けする文化に異を唱える。
「ボクはね、尾木ママのキャラでずっとやってきたでしょ。だからバラエティに出るときはいわゆるオネェ枠で出演を依頼されることが多かったんですよ」
ところが、70歳を超えた昨年から状況が変わってきたのだという。
「明らかにオネェキャラでの出演依頼が減って、徳光(和夫)さんとか、デヴィ夫人とか、どちらかというとベテランタレントの枠で依頼されるようになって恐縮しているんです」
はっきりと告げられたわけではないが、明らかな違いを実感している。そこに戸惑いを覚えるのは、尾木ママが「体力もとくに低下したとは思わないし、化粧品にもこだわってお肌の手入れも万全」という状態だからだ。見た目の若さにはかなり気を使っているのだ。
「ボクは今も変わらず尾木ママですから、これからもオネェ枠でいいのよ。出演依頼の変化には戸惑っています」
年齢の区切りに対する戸惑いは10年前にもあった。