10月4日、阪神がヤクルトに敗れ、セ・リーグのクライマックスシリーズ(以下、CS)進出争いは巨人とDeNAに絞られた(記録は10月4日現在)。
DeNAは今季、石田健大、今永昇太、濱口遥大と2ケタ勝利を期待された左腕トリオの不調などで思うように勝ち星を積み重ねられなかったが、9月を14勝10敗と巻き返してきた。
チームを牽引してきた1人が、プエルトリコ出身の新外国人選手・ソトだ。オープン戦で打率3割1分3厘と好成績を残したが、開幕前日にふくらはぎ痛に見舞われ、デビューは5月6日と1か月以上遅れた。6月にも発熱で登録抹消され、チーム試合数139に対して、103試合しか出場していない。それでも、38本塁打を放ち、同僚で同じく38本の筒香嘉智、トップを走る39本の広島・丸佳浩、36本のヤクルト・バレンティンと本塁打王争いを繰り広げている。野球担当記者が話す。
「素直な性格で、日本野球に適合しようと常に貪欲です。大型外国人選手のイメージにそぐわず、外野やファーストだけでなくセカンドも守れるユーティリティープレイヤー。セカンドでもファインプレーを魅せるし、クリーンアップを任されても2番に指名されても、自分の打撃を変えることなく、チームへ貢献している。こういうタイプの優良外国人選手は珍しい」
残り試合数は広島が1、ヤクルトが3、DeNAが4となっており、ソトのタイトル奪取は十分ありえる。ソトは401打数で38本塁打を放ち、本塁打率(打数÷本塁打数)は10.6(小数点2位以下、四捨五入)だ。