放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、『報道ステーション』(テレビ朝日系)金曜日のメインを務める小木逸平アナウンサー(44才)について。
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10月2日、六本木ヒルズ内のパーティースペースにて、恒例「テレビ朝日 記者・制作者懇親会」が開かれた。
今回は「2018年秋」。前回は4月に「2018年春」が行われ、テレビ朝日が六本木ヒルズに引っ越してからというもの、同会場で、毎年、2回ずつ行われている。ちなみに、今年上期、テレビ朝日の視聴率は単独2位。好調だ。
当初、「六本木ヒルズ」という目新しさや、他局にはない豪華さから、ものすごい数の記者が集まっていたが、最近は人数的に少々落ち着いただろうか。それでも、新聞、雑誌、テレビ誌、ウェブなどといった札が立てられたテーブルには、すべて二重、三重に人だかりができていて、そこを順に回ってくる制作陣の中には、あの『ドクターX~外科医・大門未知子~』を大ヒットさせ、今期、『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』を担当する内山聖子エグゼクティブプロデューサーを始めとした“スター級”が。
さらには出演者が「記者の皆さん、ぜひ取材にいらしてください」「よろしくお願いします」などとカメラ目線で話す独占ビデオメッセージがスクリーンに映し出されたり、ゲストが登壇したりもするのだ。
以前は、『ドクターX~外科医・大門未知子~』の米倉涼子が白衣姿(中は当然ミニスカ)で乾杯の発声をしたり、「金曜ナイトドラマ『黒服物語』」のSexy Zone中島健人&佐々木希がドラマの衣装で挨拶に来たこともあった。
今回は、「本番前の」『報道ステーション』から、徳永有美、富川悠太、竹内由恵、小木逸平アナらが勢揃いした。
実はパーティーの司会をしていたのも小木アナ。今年入社の並木万里菜アナ、住田紗里アナを従え、明らかに不慣れな女子アナ2人にツッコミを入れたり、20秒以内で番組PRをしなければならないのに大幅に時間オーバーしてしまう各番組のプロデューサーやチーフディレクターらをいじったりと大活躍だったのである。
ちなみに小木アナは、『報道ステーション』の金曜日を竹内アナと共にメインで担当する。さて、小木逸平アナ…と言われてパッと顔が浮かぶ方がどれだけおいでになるだろうか。
ヒョロッとしていて眼鏡をかけていて、以前、『ワイド!スクランブル』でコーナーをもっていたときは、大下容子アナウンサーが毎日必ず、「小木アナウンサーの」と名前をコールしていた。
あるとき、大下アナに「どうして、わざわざ小木アナと肩書をつけて名前を呼ぶのですか?」と聞いたところ、「言わないと、局のアナウンサーだとわからない視聴者の方がいらっしゃるかもしれないので」と。さすが大下アナ、賢明である。
確かに小木アナウンサーは少々地味なのだ。が、多くの番組チーフやプロデューサーを経て、現在アナウンス部の部長をしている田中義樹氏によると、「小木はとても起用。フットワークも軽いし、実力がある」と絶賛だった。
だからこそ、記者が大集合する懇親会の司会を任されたのだろうし、金曜日の“報ステ”レギュラーにも就いたのだろう。ちなみに、この会、近年はニュースからスポーツ、バラエティーまでバランスよく活躍していて、人気も高い清水俊輔アナが担当することが多かったのだ。
果たして、“報ステ”アナウンサー陣の挨拶の際、「これまであまり一緒にならなかった」と縁が薄かったことを竹内アナから冷たく言われ、体をよじらせながら困惑していた小木アナ。富川アナが「(小川彩佳アナと組んでいた)以前も、今も、みんな仲が良く…」と自虐スピーチをしたときよりも会場は沸いた。