スポーツ

再び暗黒期に? 阪神・金本監督は最下位でも留任するのか

フロントは来季も続投の方針を示しているが(写真:時事通信フォト)

 巨人・高橋由伸監督の電撃辞任で、阪神・金本知憲監督の去就が注目されている。10月4日に阪神・谷本修球団本部長は続投の方針を示したが、巨人の山口寿一オーナーも9月12日には高橋監督の来季続投を示唆していただけに、阪神が最下位に沈めば金本監督の状況が急転直下する可能性もある。

 2人の監督は同じ2016年に就任し、現役時代と同じ背番号を付け、人気球団を指揮してきた。

 高橋監督は「チームの勝敗の責任は監督が背負うもの」「(3年間で)優勝争いにも加われなかった」ことを辞任理由に挙げた。巨人はクライマックスシリーズ進出の可能性を残しているが、阪神はBクラスが確定。金本監督は3年で1度しかAクラスになっていない。野球担当記者が話す。

「金本監督は昨年、新たに3年契約を結んだ。フロントは『腰を据えて若手育成に励んで、常勝チームを作ってほしい』という意向だった。金本監督なら人気もあるし、目先の勝利にこだわらなくても、ファンが騒がないだろうと予測したのではないか」(以下、「」内同)

 しかし、最下位となれば話は別だろう。過去の監督を見れば、1978年に球団史上初の最下位に沈んだ後藤次男氏、1987年に球団2度目の最下位になった吉田義男氏は解任された。それ以降も1996年の藤田平氏、1998年の吉田義男氏、2001年の野村克也氏らが、チームが最下位に沈むと同時に、監督の座を追われている。

「2001年の野村監督は沙知代夫人の脱税事件がなければ続投方針ではありました。最下位になったものの、監督を続けたのは1988年の村山実氏、1990年、1991年の中村勝広氏の3例だけです。村山氏は1989年5位に終わると2年で退任。中村氏は1995年のシーズン途中で休養になりました。1987年から2002年まではAクラスが1992年の一度だけという暗黒時代だった。最下位だからといって、毎年監督を変えるわけにもいかない。2人は特例だったとも言えます」

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン