さだまさし(66)に次いで、国内2位のコンサート回数を誇るのがTHE ALFEE。デビューも近く、同じ時代を駆け抜けた両者だが、音楽性やファン層は大きく異なる。中でも対照的な存在が、派手なルックスで激しくギターを奏でる高見沢俊彦(64)だろう。ところが、高見沢はさだを「兄貴」と慕い、自分との共通点を多数列挙する。さだの素顔に迫る短期集中連載の第6回は、アルフィー高見沢がさだの意外な一面を明かす。
* * *
さださんとは、1970年代にジョイントコンサートで一緒になったりしていましたが、テレビ局ですれ違えば挨拶する程度の間柄でした。
もう10年以上前のことだと思いますけど、明石家さんまさんの『さんまのまんま』にゲストで呼ばれた時に、さださんと一緒だったんです。さださん、なぜかお土産にスダチを持ってきた。
僕らもいただいたんですけど、僕だけスダチの皮を剥いて、食べてしまった。「こいつ小さいミカンだと思ってるんですよ」ってメンバーからツッコまれましたが……。で、スダチとさださんが混じってしまって、さださんに向かって、「スダさん!」。
なぜかさださんには、この「スダさん!」がツボだったらしく、それから個人的に仲良くなりました。忘れられないのは、『FNS歌謡祭』での出来事。この年は、僕らアルフィーやさださんだけでなく、松坂慶子さんも出演されていました。実は松坂慶子さんが若かりし頃からの大ファンで、内心喜んでいたんですが、収録が終わった後、なぜかさださんが松坂さんと親しげに談笑している。
話が終わった後に、頃合いを見計らってさださんに近づきました。「え、さださん、松坂慶子さん、知ってんの!?」「おお、知り合いだよ。お前、好きなのか?」「子どもの頃から、もうずっと好き!!」「じゃあ松坂さんと一緒に飯でも食うか」「ほんとー!?」と夢のような話。