情熱的に夢を追い求める佃航平という男と「性格が被るところが多い」と話す阿部だが、役者としての未来をどう描くのか。
「いろんな作品に出たいので、声をかけづらい俳優にはなりたくないという思いがあります。いくつになっても長いセリフを言える俳優でありたいし、変な遠慮をしてもらいたくない。年齢に逆らわずその時の自分にあった役どころで、演じていきたい。そんな俳優になりたいです」
●あべ・ひろし/1964年、横浜市生まれ。大学在学中にモデルデビュー。映画『はいからさんが通る』(1987年)で俳優デビュー。1993年、つかこうへいの舞台『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』の主人公を演じ話題に。蜷川幸雄演出の舞台にも数多く出演。2012年、『テルマエ・ロマエ』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。『TRICK』「新参者シリーズ」など代表作多数。TBS日曜劇場『下町ロケット』に出演中。
◆撮影/国府田利光、取材・文/戸田梨恵
※週刊ポスト2018年10月26日号