ライフ

狙った女性の口座番号を聞く「前金制」の外資系金融男

「君に会いたい、いくら?」 振り込まれたのは…

 港区女子との飲み会には、稼ぎのいいハイスペック男性が数多く集まる。男性たちはいろいろな形で「お金持ってますアピール」をするが、その中に異色の口説き方をする男性がいたという。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏がリポートする。

 * * *
 ユカは、とにかく楽しく飲むことが好きな港区女子である。そしてストライクゾーンが広かった。男性の年収や見た目だけで態度を変えることはなかった。フットワークが軽く、見た目は深田恭子似。柔らかい雰囲気とノリの良さというモテ要素で、六本木界隈で飲むハイスペから男性アイドルまで、様々な男たちを虜にした。

 そんなユカが出会ったのが、佐藤(仮名)だ。佐藤は東大卒、MBAを持つ外資系金融マン。ここまでは港区飲み会でよくあるスペックだが、少し変わっていた。

 口説きが、必ず「前金制」なのである。

「勉強ばかりしてきたからモテないのわかってるけど、君みたいな女性の時間を確保するにはいくら払ったらいい? とりあえず口座番号教えて」

 飲み会後、LINEでこんなことを送ってきた。佐藤の見た目は、そんなに悪いわけでもない。あえて言えば、服のセンスが残念なことくらいだろうか。

「いくら払ったらいい?」の言葉に対し、そこは多くのハイスペ男子に口説かれ慣れているユカ。「お金持ちアピール」は日常茶飯事だ。LINEは真に受けず、むしろユーモアだと思い、口座番号に「笑」をつけて「ウケる笑。佐藤さん面白い、また飲もうね~」と返信した。

 翌日。「振込完了。とりあえず、30万振り込みました。なので食事に行きませんか?」とLINEが来た。

 確認すると本当に振り込みがあり、驚いたユカはとりあえず会うことにした。佐藤の話は面白かったし、本当に振り込んできたので悪い気はせずにいた。30万円の中から、一休で男性も使える3万円のスパチケットを買って御礼としてプレゼントしたら喜んでくれた。

 そうしたら食事後──。

「楽しかったです。キス50万、その次の関係は100万、どうかな?」

 そこまでは断った。「じゃあ、もう1回食事30万で」。またOKを出す前に振り込んできた。食事の場は楽しい。しかし、一緒にいるときは迫ってこないのに、後からLINEで「次はキス100万、いい? その先は200万、すぐ振り込むから」と送ってくる。それを断ると、だんだん値段を上げてきた。「300万ならいい?」「500万は?」連日のようにLINEが来る。そして追い討ちがかかった。

「明日1億振り込むよ、1億ならいいだろ? すぐ用意できるから!」

 佐藤からそんな電話が来たのである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン