日大の運動部を舞台にしたスキャンダルの連鎖が止まらない。5月に起こったアメフト部の悪質タックル問題、チアリーディング部で発覚したパワハラに続き、水泳部でも、先輩による2年生部員への暴力事件や、2016年7月に入学間もない1年生部員が自殺していた事実が明らかになった。
今年のアジア大会MVPにして、2年後に迫る東京五輪で複数の金メダルが期待される競泳界のスーパー女子高生・池江璃花子(18)の進学が“内定”している日大だが、水泳部の抱える問題の深刻さを物語る写真がある。その画像が、昨年10月1日にインスタグラム(写真投稿サイト)内の24時間で投稿が消える「ストーリー」に掲載された一枚だと証言するのは、水泳部OBの一人だ。
「うちの部で、上級生が下級生に対して、とくに理由もなく、暇つぶしのようなノリで強いる悪ふざけです。二段ベッドの梯子に、両手両足をビニール紐が肉に食い込むほどきつく縛り付け、口にはさるぐつわのように何かを詰められます。
私も受けたことがありますが、両手を拘束し、身動きの取れない状態で心身が追い詰められる。この状態で部屋の灯りを消し、1時間以上放置されることも珍しくなかった。アイマスクで視界を遮り、急に大きな音を出して怖がらせることもあります。上級生はからかっているつもりのようでしたが、やられている側にとっては恐怖です」
写真の部員は、9月に3年生部員から暴行を受け、全治2週間のケガを負ったことが明らかになった現役の2年生部員A君だと、このOBは説明した。