投資に失敗し、多額の財産を失って自暴自棄になった25歳の中国人男性がネットショッピングで、コブラ科の夜行性猛毒ヘビである「アマガサヘビ」を購入、就寝中にこのヘビに噛まれてしまった。しかし男性は自分で病院に電話し、治療を受け、瀕死の状態を克服して生還したという。浙江省の地元紙「銭江晩報」が報じた。
この男性は「小李」というハンドルネームで、ネットショッピングで1m以上のアマガサヘビを購入。自宅のアパートの部屋に放し飼いをしていたところ、購入翌日の未明、ヘビはベッドに忍び込んで、男性を噛んだという。
男性は望み通り噛まれたので、数時間はじっとして、死ぬのを待っていたが、呼吸困難になり、苦しくなってくると、急に死ぬのが怖くなった。そこで警察に緊急電話をして、救急車の出動を要請した。
アマガサヘビはインドの4大毒蛇といわれるほど毒性が強く、1gの毒で数百人の大人を殺すほど強力な猛毒だ。人の致死量はわずか2~3mgで、針のようなものの先端に毒をつけて刺すだけで大人も死に至らしめる。このため、現地のヘビ捕り人でさえアマガサヘビには手を出さないほどだ。
また、アマガサヘビはあまり攻撃的な性格ではないといわれるが、人家付近にも生息するため、誤って踏んでしまったり、暖を求めて寝床にもぐりこまれたりして噛まれてしまう事故が多いと報告されている。