李氏によるACミラン買収については当初、習氏が自らの最大の願望について「サッカーワールドカップを中国で開催し、しかも優勝すること」と公言していることから、「習近平主席を中心とする中国政府の強い後押しがある」との報道もあった。
習氏としては、名門サッカーチームの買収によって、サッカー中国代表チームを強化しようと考えており、李氏を支援していた。だが、肝心の李氏がACミランの買収のために用意した資金を事業につぎ込んで失敗したことから、習氏の夢も破れる結果となり、習氏が激怒し、李氏の身柄拘束につながったとの憶測も生んでいるという。
習氏は自身の政治信念として「中国の夢の実現」を掲げているが、中国チームがワールドカップを制するという習氏の「中国の夢」は、夢のままか。