11月11日、WOWOWプライムにて放送スタートする人気社会派ドラマシリーズの第5弾『連続ドラマW パンドラIV AI戦争』(毎週日曜22時~全6話)の内科医・鈴木を演じる向井理(36才)。鈴木が開発したAIによる患者の診断が評判となる中、医師会や、AIに診断された患者を手術する外科医たちは難色を示す。AI医療は人類に幸福をもたらすのか…?
「AIって便利ですけど脅威でもありますよね。ぼくらの仕事だとアニメ。人間ができない動きを自然に、高いクオリティーで見せることができる。もう役者いらないじゃないですか。だから実写映画よりもアニメ作品の方が、興行収入がよいというニュースを目にすると“ムムム”と思ってしまいます」(向井・以下「」内同)
ドラマ『連続ドラマW パンドラIV AI戦争』で、医学界を根底から覆す画期的な医療用AIを開発する医師を演じる向井は、昨今のAI時代到来について、こんな本音を明かしてくれた。彼の言葉通り、AIは人間の生活を豊かにする一方で、「人間の仕事を奪う」というマイナスの側面を持っているのも事実だ。だからこそAIとは距離を持ってつきあいたいと言う。
「結局人間がAIに求めるのは利便性。実際に車の自動運転などは利用しているかたもいますよね。でもぼくはその便利さが怖い。もうこれ以上便利にならなくていいです。便利さを求めて携帯をいじるぐらいなら、もっとゆっくり料理を作ったり、部屋をきれいにしたり、めんどくさいことを楽しみたい。そういう時間が人間には必要だと思うんですよ」
とはいえAIは社会に急速に入り込んでいる。だからこそ、向井はAIには負けないものが必要だと言う。
「どんなにスゴいCGや技術でも、今回のドラマのような人間の内面を描く社会派の作品は作ることはできないはず。だから人間にしか生み出せないエンターテインメントを作っていくしかないんです」
こう力強く語る向井の演技から目が離せなそうだ。
※女性セブン2018年11月8日号