今夏の甲子園でスターダムを駆け上がり、大阪桐蔭・根尾昴(あきら)と決勝で対戦した金足農業の吉田輝星(こうせい)。外れ1位で交渉権を手に入れた日本ハムは、吉田の“目標設定”に四苦八苦している。
「ダルビッシュ有、大谷翔平がつけた『11』は、日ハムの“エースナンバー”というイメージが定着しつつあり、吉田に背負ってほしいという期待がある。大谷の移籍後は欠番になっているため、なんの摩擦もなく渡せます」(スポーツ紙記者)
ダルビッシュはツイッターで、吉田の背番号11に〈似合いそうです!〉とお墨付きを与えたほどだ。
「ただ、ダルビッシュは7年で、大谷は5年でメジャーに移籍してしまった。吉田に2人と同じレベルの活躍を期待する一方、早々の“海外流出”は避けたい考えも、球団側にはありそう」(別のスポーツ紙記者)
一方で、球界でエースナンバーといわれる「18」もまた、吉田に簡単に渡せない理由がある。
「ガンちゃんこと岩本勉らが背負った番号だが現在は空き番号。ただ、2016年までつけていた投手は“ハンカチ王子”。斎藤佑樹(現在の背番号は「1」)は今では日ハムの二軍練習場のある千葉・鎌ケ谷が“本拠地”と化している」(同前)
甲子園の活躍で日本を席巻するフィーバーを呼んだのは一緒。しかも吉田と斎藤の顔を「似ている」と囁く声もある。
「斎藤のように二軍が定位置となっては困る。『11』なら海外流出、『18』なら“鎌ケ谷の番人”となるジンクスを考えると悩ましいところでしょう」(同前)