スポーツ

金本知憲氏の“再就職”難航 弟分・新井貴浩と明暗分かれる

アニキこと金本知憲も今や腫れ物扱い(時事通信フォト)

 プロ野球選手のセカンドキャリアは様々だ。球団職員として“再雇用”される人もいれば、まったく別の仕事に第2の人生を求めて“再就職”する人もいる。

 今シーズン限りで阪神の監督を辞任した金本知憲(50)は、現役引退後の2013年からスポーツ紙2紙の専属評論家を務めた。

「2紙というのは異例でした。金本の場合、現役時代に残した圧倒的な数字と人気、そして“いずれ監督になる”という将来もあったので、どちらも譲らなかった。それだけ、評論家として価値があると評価されていた」(スポーツ紙記者)

 いってみれば“太い客を抱える営業マン”のようなもので、長年勤めた会社(球団)を離れても働き口はいくらでもあった。

 その後、2016年シーズンから監督に就任。2年目こそ2位に入ったが、今年はチームとして17年ぶりの最下位に沈んだ。その責任を取る形で金本が辞任を発表したのは10月11日だった。

「辞任後、古巣のスポーツ紙が再び評論家の専属契約を結ぶと目されていましたが、そのどちらもが契約に二の足を踏んでいるようなんです。むしろ、お互い譲り合っているような……。部数が伸びず、あまり専属評論家を抱えられない事情もある。ですが、ファンから“終わった人”と見られつつある金本さんの解説では、読者の共感を得られないという計算もあるのではないか」(同前)

 金本は昨年阪神との契約を3年更新していた。だが、急転直下の辞任劇となり、後任の矢野燿大新監督(49)はコーチ人事に追われた。

「ファンの声を気にする球団側の働きかけが相当強かった。表向きは自ら辞めていますが、実際は解任に近い。その上、あまりに急で投げ出すような辞め方になってしまい、ファンの目にも悪く映ってしまった。それが、“再就職”にも影響している格好です」(同前)

 形の上では同じようでも、その景色は5年前と大きく違っている。

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン