女優・後藤久美子(44才)が、23年ぶりに『男はつらいよ』新作で女優復帰することが明らかになった。この背景には山田洋次監督が出演を熱望したことと、さらには長女のエレナ(21才)の日本の芸能界進出を近くで見届けサポートしたいという思いもあるといわれている。
この2人については、「ママの美貌には勝てない」「今でもゴクミの方が断然綺麗」や母娘が逆、といった声がネットには書かれた。また、エレナがバラエティー番組に出た時にあまりしゃべれなかったことなどから日本の芸能界での活躍は難しいのでは、と危惧する意見もあった。
今回、後藤の復活については若者からは「誰?」的な反応も出ているが、30代後半以降とみられる人々からは歓迎する声が多数上がってくる。『男はつらいよ』で満男(吉岡秀隆)がホレる及川泉役としてヒロインを5回務めた後藤の過去の演技や美貌を挙げ、新作の展開が予想されたりもしている。
今回の後藤の復帰を喜んでいるのが、第2次ベビーブーム世代の中でも最も人口の多い「1973年生まれ」だと語るのは、同年生まれの編集者・中川淳一郎氏だ。同氏は同年生まれの編集者やミュージシャン、芸能人らとともに「73会」を結成、過去に何度か1973年生まれの男性だけが集う会に参加している。人数が多かっただけに、さまざまな面で競争が激しかったものの、その一方で40才を過ぎても楽しく生きている点が共通点で今では同学年の人々にシンパシーを感じる会なのだという。同氏は後藤の存在の大きさについてこう語る。
「我々の会は懐古主義と未来志向が入り混じっています。昔話で盛り上がるものの、将来何をやりたいか、といった青臭い話もする会です。我々の中では同学年で活躍する人をうらやむのではなく、誇りに思う傾向がある。そして、いつかその人にこの会に来てもらいたい、ということを話します。究極の目標はイチローさんなんですけど(笑い)。
そして、会ではやはり自分らが中高生だった頃の女性芸能人の話なんかもするのですが、中森明菜や中山美穂は少し年上にあたります。年上なだけに、けっこう彼女たちには距離を感じたものですが、そんな中、1986年に後藤久美子が、1987年に宮沢りえ(同年に『三井のリハウスのCMに出演』)というとんでもない美人の同学年が登場し、我々がいかに興奮したか、なんかを話すのは定番の話題です」