ライフ

風邪対策の行動習慣 鼻ほじり、物品の貸し借りはNG

顔や髪の毛を触るとウイルス感染リスクが高まる(イラスト/川上ちえこ)

 風邪予防は日頃の行動習慣が重要だという。『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』『一流の睡眠』など著書がある医師の裴英洙(はい・えいしゅ)さん(以下「」内同)に聞いた。

「簡単に取り入れられるので、今すぐ実践してください」(裴さん)

【1】ガムやあめでのどを保湿

 のどを常に保湿することで、ウイルス感染の可能性が下がるため、飲み物をこまめにとったり、ガムやあめで唾液の分泌を促したりするのが有効。特にガムはかんでいる間、唾液が分泌し続けるのでおすすめです。

【2】「鼻呼吸」を意識する

 鼻は外気清浄、加湿、異物除去の機能があります。一方、口呼吸は、冷たく乾燥した空気をダイレクトにのどの奥に送るので、気管支を痛め風邪へとつながるため、鼻呼吸を意識するとよいでしょう。

【3】1日11回、手を洗う

 1日11回以上手を洗う人は、風邪のリスクを50%以下にできることが、複数の研究で示されています。頻度でいうと、1時間~1時間半に1度の割合です。

【4】濡れた手で消毒しない

 手洗い後に手が濡れたままアルコール消毒をすると、アルコールの殺菌効果が弱まります。乾燥させてからアルコールを使ってください。

【5】マスクは1日1パック使う

 高価なマスク1枚を何度も使うより、使い捨てマスク5~7枚が1セットになった安価なものでかまわないので、こまめに替えましょう。ウイルスの存在は場所によって違うので、原則1か所1マスクですが、難しい場合は朝昼晩で1日3枚を目安にしてください。

【6】1日3回以上うがいする

 のどは常にウイルスにさらされる危険があるため、トイレに立つタイミングでうがいをする習慣をつけ、定期的にウイルスを洗い流し、のどの湿度を保ちましょう。

【7】普段より長く寝る

 睡眠不足は風邪発症のリスクを増加させます。違和感を感じたら、睡眠を充分に取れるように生活をシフトしてください。眠れない時は、体を横たえるだけでも、OKです。

【8】インフルエンザの予防接種はできるだけ受けておく

 健康な18才から64才に対して予防接種をしたところ、インフルエンザの発症が59%減少したという検証結果があります。接種後は約2~4週間後に効果が出始め、その持続期間は約5か月といわれています。

【9】顔や髪の毛を触らない

 人は無意識のうちに、1日のうち何度も顔や手を触っています。特に女性は髪の毛を気にしますよね。髪の毛にウイルスが付着した手を、鼻や口のまわりにもっていくことで、風邪に感染する可能性が跳ね上がります。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン