広島のセ・リーグ3連覇に貢献した丸佳浩(29)がFA宣言をした。巨人とロッテが獲得に名乗りを挙げ、広島も宣言残留を認めている。走攻守3拍子揃った中堅選手の行く末は、どうなるのか。
今年球団ワーストタイの4年連続V逸となった巨人は獲得資金に25億円を用意しているとも言われており、マネーゲームとなれば優位が予想される。
他球団で活躍したスター選手をFAで獲得する巨人の補強については、プロ野球ファンの間でも賛否あり、また過去には思うような活躍のできなかった移籍選手も少なくない。野球担当記者が話す。
「FA制度ができた頃は巨人に行くと潰されるというイメージがあって、その後の扱いも良くないというイメージが強かった。例えば、1994年入団の落合博満は3年で追われるように、日本ハムへ移籍。1996年オフに清原和博がFA宣言したため、ポジションの被る落合は不要と判断されたのでしょう。その清原も、2005年に戦力外通告を言い渡された。1995年入団の広澤克実は、移籍5年目の1999年にはわずか16試合の出場に終わり、翌年から阪神へ。この3人のイメージが未だに根強く残っています。しかし、それはあくまで過去の話で、最近は印象が変わってきています」(以下、「」内同)