「成田コレクションの後継者がここにいたか…」。そうつぶやくスポーツ紙記者の視線の先にいたのは、宇野昌磨(20才)だった。
海外で活躍するアスリートが帰国した際に、空港で周囲が驚くような奇抜なファッションを披露することがある。
特にサッカー選手に多く、古くは黒いマントにハットという魔法使いのような格好をしたり、長すぎるマフラーを引きずりながらランウェイを闊歩した中田英寿氏(41才)。最近では両腕に腕時計をつけ、赤や白という“寿カラー”のスーツに身を包んだ本田圭佑(32才)も“成コレ”のスターだった。
彼らの後継者が誕生したのは10月31日。フィギュアスケートのGPシリーズ・カナダ大会で逆転優勝を果たした宇野が、成田ではなく羽田空港に降り立った、その時だった。
「宇野は、待ち構える報道陣に対応する際はスポンサー名などが入ったジャージを着ていましたが、それが終わると私服に着替え始めたのです」(前出・スポーツ紙記者)
まず目についたのは、右太ももに大きな目玉のついた黒いボトムス。かわいらしいデザインは、昨春発売されたスポーツブランド「PUMA」とアメリカの人気テレビ番組「セサミストリート」のコラボ商品だ。足元は秋らしいディープグリーンを基調にしたスニーカー。これはスポーツブランド「ミズノ」のものだが、イタリア人デザイナーが監修した欧州モデルだ。レディース限定の女性用スニーカーだという。
何より驚きなのがロボットのモチーフがデザインされたバックパック。
「高級ファッションブランド『プラダ』のロボットモチーフのシリーズで、キュートな雰囲気が女性に人気です。宇野さんは目玉つきのボトムスとロボットバッグをうまく合わせてますね。ちなみにこのバックパック、小さいサイズでも約18万円、大きいと23万円ほどにもなります」(ファッションライター)
20才にしてハイブランドを見事に着こなしている宇野だが、ファンの間ではこうした宇野のファッションは有名だという。
「宇野くんは昔から、『グッチ』や『クリスチャン ルブタン』などのハイブランドをよく身につけていましたよ。おじいさんが洋画家、お父さんがIT会社を経営していますし、お母さんの純子さんは観戦する時もいつもきれいにしています。弟の樹くん(16才)はモデルだし、おしゃれ一家で有名です。最近はブランドの着こなし方も宇野くんの個性が出ていてファンの間でも話題です」(宇野のファン)
高難度の“合わせ技”を決めた。
※女性セブン2018年11月22日号