「世界最高得点」「世界初の大技成功」──フィギュアスケート五輪2連覇の羽生結弦(23)の“新伝説”誕生に沸いている。
11月4日、GPシリーズ初戦となるフィンランド大会で、羽生は4回転トーループ―トリプルアクセルの難技を成功させ、ルール改正後の世界最高得点で優勝した。そんななか、ネットで注目を集めた「伝説の動画」がある。スポーツライターが言う。
「羽生が今季滑っているフリーの演目はロシアのエフゲニー・プルシェンコの代表作『ニジンスキーに捧ぐ』をアレンジしたもの。その“元ネタ”を見ようと動画サイトにファンが殺到した。特に、04年のロシア選手権でジャッジ全員が芸術点で満点をつけたプルシェンコの動画は視聴回数120万を超えています。なかには“別格です”と羽生と比較して称賛するコメントや、“今とはルールが違うのだから比較するな”と怒る羽生ファンなど、ネット上で言い合いになっています」
フィギュア界が殺伐としてきた背景には、バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(32)が4年ぶりに復帰したことがあるという。
「羽生と高橋の熱狂的ファンの折り合いの悪さは有名ですが、高橋の復帰でバトルが再燃。『伝説の動画』で羽生の評価を下げるような話題が出ると“高橋ファンの嫌がらせ”と決めつけた羽生ファンがやり返す。さらに今回、羽生が優勝した同日に高橋が西日本選手権で優勝したので“おめでたいニュースの邪魔をした”と互いに罵り合う状態になっているのです」(同前)