2018年6月に2館で劇場公開し、SNS上の口コミで評判が広がり満席が続き話題となり、7月には全国拡大公開が決まり今では300館を超えるまでの社会現象を引き起こした映画がテレビも席捲。このシンデレラストーリーで上田慎一郎監督一家の家計はどうなったのか? 家計の裏を知り尽くす細野真宏さんが超話題作の本当の立役者の監督の奥さんに真相を迫った! ここでは細野さんがふくだみゆきさんの金銭感覚に迫る。
【プロフィール】
細野真宏/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。エンタメ業界にも精通し映画評論家としても活躍している。発売9年間、連続完売記録更新中の『家計ノート』著者でもある。
ふくだみゆき/大学在学中からパソコンソフトでフラッシュアニメーション作品を制作。NHK「デジタル・スタジアム」でセレクション入りを果たすなど高い評価を受ける。『こんぷれっくす×コンプレックス』は2018年の第72回の毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞。実写映画『耳かきランデブー』なども監督している。『カメ止め!』では主要なビジュアルなども担当している。
細野:世間では『カメラを止めるな!』で上田慎一郎監督ばかりが注目されていますが、実はふくださんも「ふくだみゆき監督」で、例えば、今回の『カメ止め!』でも、インパクトのある「ポスター」や、有名な「ロゴ」も、ふくだ監督がデザインをしたんですよね。
ふくだ:はい、大学では美術文化学部でデザインの勉強もしていたり、子供のころから絵ばっかり描いていました。あ、でも「独特な個性」って私の作品は変わってますか?
◆実は、大ヒット映画監督の妻は●フェチだった!
細野:『こんぷれっくす×コンプレックス』では「ワキ毛青春アニメ」となっていたり、ふくださんのブログのタイトルも「毛が好き。。」とか、なかなかの変化球な気がします。『耳かきランデブー』も、普通の感覚だと思い付けないですよね。
ふくだ:ワキ毛フェチとかですね。毛が好きなのも、耳かきが好きなのも自分にとっては普通だから、あまり変わっているとは思っていなくて。でも、確かに作品を見たお客さんの感想では「ふくだ監督は変態だわ」みたいなのがあがっていますね(笑)。
細野:まぁ普通は題材にはしませんからね(笑)。とは言え、作品としては結構、本質的なところを描き出せているから、『こんぷれっくす×コンプレックス』は、大ヒット作『君の名は。』も受賞した毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞したじゃないですか。ふくださんのような自主制作で「大賞」をとったのは過去72年で初めてなんだから見る人はちゃんと見ているんですよ。