芸能

『下町ロケット』視る者の心を熱くする佃社長の言葉

元宇宙開発研究者の佃航平

 作家・池井戸潤氏原作のドラマ『下町ロケット』(TBS系、日曜夜9時~)が、前評判通りの話題作となっている。物語は後半戦の「ヤタガラス編」に突入。元宇宙開発研究者の佃航平(阿部寛、54)が率いる町工場・佃製作所が新たな挑戦の舞台とするのは、「農業」──。佃の名台詞とともに、最新第6話までを振り返る。

●「いつの間にか、俺は足元ばっかり見て、これはできる、これはできないって勝手に線を引くようになっちまってた。俺はまだ、夢を見ていいんだ」(第1話・佃)

 日本有数の大企業、帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生(吉川晃司、53)から、「社長交代によって、ロケット開発計画から撤退するかも知れない」と告げられた佃。「ロケット品質」を売りにしてきた佃製作所の社内には不穏な空気が流れる。

 そんなある日、佃製作所の経理部長・殿村直弘(立川談春、52)の父親が体調を崩した。米農家を営む殿村の実家を訪れた佃は、農業用トラクター向けトランスミッション(変速機)の開発に興味を抱く。

 佃は、かつて開発した人工心臓弁のお陰で元気にサッカーに励む子供たちの姿を目の当たりにして、迷いを吹っ切る。大口の取引先を失いそうななか「新たな挑戦」に踏み出す。

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