自分は古いタイプの“オッサン”などではなく、若者から親しまれる理解者だなんて感覚こそが命取りになる。さあ、謙虚に若者の声に耳を傾けましょう。「こんな大人はイヤだ」を一挙掲載。
ここ数年の価値観の多様化で、特にファッションは「どんな服を着てもおかしくない」という風潮にある。一昔前のものを着たり、シャツをインしてみたり。今年ヒットしたDA PUMPの『U.S.A..』よろしく、「ダサかっこいい」はひとつのスタイルになっている。
賢明な読者ならもうお気づきだろうが、これも大人にとってはトラップでしかない。それらの着こなしは、緻密な計算に基づいたオシャレであり、うかつに手を出すとヤケドする。
「ダサいスニーカーをオシャレ着に合わせるのが流行ってるけど、おじさんが履いたら本気でダサいだけだから。ニューバランスを履くのはいいけれど、それもセールで買うのではなくて、せめて定番の996や1300を履いてほしい」(30代男性)
996と聞いて分からない人は手を出さないほうが安全だろう。
数年前に流行った「ノームコア」(※注)や「抜け感」を勘違いして、ただただ野暮ったいだけの格好をしている中年が多いとの耳が痛い指摘もあった。
※注/「ノーマル」と「ハードコア」を合わせた造語。「究極の普通」であり、定番のアイテム、普通の服を着こなすこと。