ア・リーグ新人王に大差で選出された大谷翔平(24)。改めて全米での注目度の高さが示された格好だが、今オフはもうひとりの日本人選手が脚光を浴びそうだ。西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す菊池雄星(27)である。
菊池は、岩手・花巻東で大谷の3年先輩。大谷は甲子園で躍動する菊池の投球を見て花巻東への入学を決めたと公言しており、長く憧れの存在だった。
メジャーの舞台では先輩と後輩の立場が入れ替わることになるが、気になるのは菊池の入団先だ。
「大谷ほどの高評価ではなく、先発ローテ3番目程度の実力。過去に肩を故障していることもネガティブ要因と見られている。それでも、慢性的な先発投手不足のメジャーでは貴重な即戦力。獲得に乗り出す球団は多いだろう。最も熱心なのはジャイアンツで、スカウトを日本に何度も派遣している。ヤンキース、レッドソックス、ドジャース、レンジャース、フィリーズなども手を挙げると見られる」(米国在住記者)
そんな中、“大穴”が大谷のいるエンゼルスだ。
「ビリー・エプラーGMはヤンキースのGM補佐時代から菊池に注目していた。先発不足と大谷の成功から獲得に積極的との情報がある。ただし、大谷がエンゼルスを選ぶ際、重視したのは“日本人のいない球団”ということだった。日本人同士で馴れ合いの雰囲気が出るのを嫌ったと言われている。それなのに、よりによって翌年に同じ高校の先輩を獲るのか、微妙なところです」(スポーツ紙のメジャー担当記者)