全身がんを患っていた樹木希林さんの姿に背中を押され、“全身がん”であることを告白したという高須クリニックの高須克弥院長(73才)さん。「自分は実験台でいい。治療がうまくいったらぼくにとって得だし、失敗しても他の人にとっていい教材になればいい」と話し、最先端のがん治療を受けている。
高須さんのがん闘病の支えとなっているのがパートナーである漫画家の西原理恵子さん(54才)だ。
ふたりの出会いは16年前。きっかけは西原さんが週刊誌のエッセイに《高須クリニックのCMのなんと下品なことか。でも好きだ。あなたのお友達になってやってもいい》と書いたことだった。
その記事を読んだ高須さんが西原さんにファンレターを送り、交流が始まった。
当時は互いに結婚していた身。その後西原さんは、アルコール依存症でお酒を飲むと暴力をふるう夫と離婚したが、元夫ががんになると、高須さんのアドバイスを受けて最期を看取った。その3年後の2010年に、高須さんの妻が他界。
共に独身になったふたりの関係は、「信頼できる友達」から「恋人」へと変わっていったという。
現在交際6年。今も籍は入れていない。かつてふたりは女性セブンの対談でこう語り合っていた。
《「結婚って保険制度でしょう? 家族が病気になったとき、子供のこととか家のローンとかを片方だけで全部育て上げるという。私はもう、全部自分だけで回っているから、なんでこんな人の家のお墓のことまで(笑い)」(西原さん)
「個人と個人のつきあいだからね」(高須さん)》
自身のがんが発覚すると、高須さんは躊躇せず西原さんに打ち明けた。
「彼女はクールなものでしたよ。“ああ、そうなの”って感じ。前の亭主もがんで亡くしてるから慣れたもの。どうせぼくは彼女より20才年上だから、先に死んだって驚くことはないでしょう」(高須さん・以下同)
がんを特別視して悲観しない。これまで通り、一緒に過ごす1日を大切にしていくという気持ちに変わりはないという。
「特別、一緒に過ごす時間を増やそうとしたりはしませんよ。あんまり一緒にいるとけんかしちゃうから。今は週に2日、一緒にいます。ぼくが木曜に自宅のある愛知から東京の定宿にしているホテルニューオータニに行くと、彼女が勝手に入ってきて、ぼくの名前でサインして寿司食ってたり、ルームサービスを取ってシャンパン飲んで蟹を食べたりするの。遠慮を知らない(笑い)。
ぼくは、彼女のことをクマだと思うようにしてる。クマなら勝手に家に入ってきて、飯を食っても、“しょうがない”って腹も立たないでしょ。まあ、そうやって愛情を持って接しているということですよ」