漫才師日本一を決定する『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)が12月2日に放映され、「霜降り明星」が史上最年少で14代目王者に輝いた。2018年は『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)でも、史上初コンビ揃っての決勝進出を果たし話題を呼んだことが記憶に新しい。
ボケ担当のせいや(26)はモノマネから歌ネタ、ピンネタまで器用にこなし、漫才ではステージ全体を使った贅沢なボケを展開する。一方、ツッコミ担当の粗品(25)はコンビ結成前から“高速フリップ”ネタを得意とするピン芸人として頭角を現し、漫才ではせいやの動きに鋭いワードセンスで切り込む。ネタは2人で共同制作しており、個々の才能とセンスがぶつかりあい、大きな笑いを生む若手実力派コンビだ。
彼らが主戦場とするのは大阪「よしもと漫才劇場」。2018年は多忙のなか毎月単独ライブを重ね、チケットは即日ソールドアウトという人気ぶりを見せていた。新たなM-1王者の誕生に、彼らを応援しているファンはどのような心境なのか。
4年間、彼らを応援してきたという男性Aさん(31歳)はその魅力をこう語る。
「女性ファンが多いという印象かもしれないが、男性も唸るセンスと面白さ。いずれ必ず優勝するコンビだと思っていたので、『それが今年だったのか』という印象。彼らの漫才の魅力はボケとツッコミが相乗効果を生み続けるエネルギーの高さとオリジナリティだと思う。誰から大きな影響を受けたか、という他の芸人の影をほとんど感じさせない。中学高校時代、クラスで一番面白いヤツら同士がくっついた感じ。