放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は菅田将暉主演の新ドラマについて。
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あの菅田将暉が教師役を演じることで話題を呼んでいる2019年1月期の日本テレビ系日曜ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質ですー』の第5弾“人質”(生徒)役が5日、発表された。
菅田は生徒を人質にとる3年A組の担任で、美術教師役。学級委員役を『半分、青い。』(NHK)でヒロインをつとめた永野芽郁が演じる。
12月1日から5日連続で発表された29名の生徒役の中で、多くの視聴者が“顔と名前を一致できる”のは、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、上白石萌歌ぐらいか。若い俳優に詳しい大人なら、『Yahoo!検索大賞』女優部門に輝いた今田美桜の名前にもピンとくるかもしれない。
だが、概ね、フレッシュスター。それでもリリースには、「電脳部所属のアニメ大好き小動物計クイーン」「巧みな話術とコミュ力の高さで学校生活をナンパに捧げた男」「思ったことは口に出す恋愛体質系女子」など全生徒の特徴が記されているので、生徒役は全員“見せ場”があるのだろう。
なんでも、こうした生徒の内、「1人が既に命を落としている」ことも発表されている。
菅田や永野、生徒役だけではない。映画『クローズZERO』『テルマエ・ロマエ』、そして『電車男』『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス』『アタシんちの男子』(すべてフジテレビ系)などの代表作をもつ武藤将吾氏が脚本。『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)の小室直子氏、『Q10』『Woman』『花咲舞が黙ってない』(同)の鈴木勇馬氏、『お前はまだグンマを知らない』の水野格氏らが演出に名を連ねており、話題作となる香りがプンプン漂っている日ドラなのだ。
そんな中、筆者が思い出すのは、菅田が生徒役としてブレイクした『35歳の高校生』(日本テレビ系・2013年4月期)だ。当時から“視聴率女優”の名をほしいままにしていた米倉涼子による同局連ドラ初主演というふれこみだったが、徐々に生徒役に話題が集まっていった。
筆頭は、その前クール、同枠の『泣くな、はらちゃん』で、ヒロインの麻生久美子の弟役を好演した菅田。2クール連続で重要な役割を担った彼は、その後、『そこのみにて光輝く』『闇金ウシジマくんpart2』『海月姫』『チョコリエッタ』『暗殺教室』と映画での代表作を積み重ねていった。
ほかにも、野村周平、山崎賢人、高杉真宙、上遠野太洸と、今や主演級のイケメンがクラスメイトという“奇跡”。女優では、日本テレビ系の深夜ドラマに出続けていた演技派の小島藤子、さらには広瀬アリス、新川優愛、宮崎香蓮、森川葵。そして、最近、ネットをざわつかせている江夏詩織まで名を連ねていたという“おまけ”つきである。
実は同クール、フジテレビ系では、SMAPの香取慎吾や前田敦子、Kis-My-Ft2の北山宏光らが教師役をつとめていた『幽かな彼女』がオンエアされていた。幽霊役を好演していたのは杏である。