2018年も多くの人が旅立った。平成の終わりとともに別れを告げた人々の思い出を胸に語り合おう。
●西城秀樹(歌手、享年63)
1972年に『恋する季節』でデビュー。郷ひろみ、野口五郎とともに「新御三家」と呼ばれ、トップアイドルとして活躍した。代表曲のひとつ『YOUNG MAN』(1979年)は、音楽番組『ザ・ベストテン』で最高点9999点を2週連続で記録するという大ヒットとなった。
2度の脳梗塞に倒れながらもリハビリを続け、還暦記念アルバムを発表するなど生涯歌手にこだわった。5月16日、急性心不全のため亡くなった。妻・木本美紀さんの手記『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』(小学館)が過酷な闘病生活を伝えている。
●佐々淳行(元初代内閣安全保障室長、享年87)
東京大学法学部を卒業後、1954年に国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。1969年の東大安田講堂事件や、1972年の連合赤軍のあさま山荘事件などを担当。1986年に初代内閣安全保障室長に就任。1989年の退官後は、数多くの警備事案を担当した経験をもとに、著書などを通じて「危機管理」という概念を日本社会に定着させた。10月10日に都内の病院で死去。