芸能

DA PUMPの“ダサかっこいい”は「プライミング効果」

再ブレイクで復活したISSA

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、楽曲『U.S.A.』で再ブレイクしたDA PUMPを分析。

 * * *
 今年も残すところ後1週間ほど。大晦日の恒例といえば、やはりNHKの紅白歌合戦だが、ここ数年、知らない歌手やグループの出場が増えてきた。年の瀬に紅白を見て、初めて「へぇ~、こんなグループがいたんだ」「今年はこんな歌が流行っていたんだ」と知るのだから、流行の変化やスピードについていけない自分を再認識する日でもある。

 そんな中、今年は出場者の中に懐かしい名前があった。DA PUMPだ。2000年前後にブレイクしたDA PUMPは、歌唱力とダンスの巧さを兼ね備えた時代の先を行くかっこいいグループだったが、いつのまにかテレビから姿を消していた。

 それが今年、メンバーが入れ替わり、楽曲『U.S.A』で再びブレイク。なんとも懐かしいビートに古臭い昭和的な歌詞、「前に流行してたよなぁ」と思わせるファッションや真似しやすいダンスは、バブル期を知る世代としてはなんとも耳目に心地よい。

 この曲は、ダサいけどかっこいい、“ダサかっこいい”として評判を呼んだ。今やこの言葉がDA PUMPやこの曲を語る上での代名詞になっているほどだ。キャッチフレーズかと思うほど、よく見聞きする。

 だからなのか、今や「ダサかっこいい」と聞けば、意識することなくDA PUMPを思い出す。どうやら、「プライミング効果」が起きているらしい。プライミング効果とは、前に見聞きしたり経験した物事や情報によって、別の事柄を思い出しやすくなったり、思い出しにくくなったりする現象のことである。きっと、ダサかっこいいと聞いて、同じようにDA PUMPが頭に浮かんでくる人は多いに違いない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

町中華番組が人気の玉袋筋太郎
「町中華」人気の玉袋筋太郎、大事にするのは“打算のない生き方” 50代になり「持ち味が活かせる場所が増えてきた」
NEWSポストセブン
穴に落ちたドライバーの救出活動が続いている(右は下水の放水、時事通信)
【埼玉・八潮の道路陥没事故】「前から糞のようなニオイが…」近隣住民らが感じていた“異変” アスファルトのヒビは予兆だったのか
NEWSポストセブン
「歌会始の儀」初参加を飾った天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(時事通信フォト)
【歌会始の儀】「佳子さまが絵を描くのがお好きというのは初耳」と驚きの声 初参加で緊張の愛子さまと幼少期の思い出を詠んだ佳子さま、それぞれの歌
NEWSポストセブン
ヴィトンコーデで帰国したNumber_iの平野紫耀(2025年1月)
平野紫耀、パリで行われたルイ・ヴィトンのコレクションから帰国 空港では集まったファンが“大名行列” パニック寸前の中、にこやかに手を振るファンサービス
女性セブン
2018年にオフィス北野から独立した玉袋筋太郎
玉袋筋太郎、師匠・ビートたけしに事務所を辞めると告げた日 胸に沁みた「殿」の言葉
NEWSポストセブン
『笑点』で昭和、平成、令和と55年にわたってお茶の間に笑いを届けた落語家の林家木久扇さん(写真/事務所提供)
《林家木久扇『笑点』卒業から1年の現在》語った司会への思いと「これからはお金を稼ぐよりも大切な家族孝行」寄席で全国を飛び回る理由
NEWSポストセブン
精神科医として白衣を着る(田村容疑者のSNSより)
《法廷で母が涙した理由》両親はなぜ田村瑠奈被告を病院に連れて行かなかったのか…弁護側が直球質問「将来、親のほうが先に死んでしまうが?」
NEWSポストセブン
中居正広(2017年3月)
【スクープ撮】中居正広、恋人と親族が「24時間監視」の引きこもり生活 かつて交際報じられた美人ダンサーが“同棲状態”で支えていた
女性セブン
伊藤蘭の公演に娘の趣里がサプライズ登場した(右・時事通信フォト)
《ステージ初共演》伊藤蘭ツアーファイナル公演に趣里が登場、サプライズでデュエットを披露 「不仲はウソです!」と明るく否定
女性セブン
1月25日で83歳を迎えた司忍組長
《司忍組長83歳の誕生日会に密着》灰色の袴姿で宴会に参加 電撃昇格した有名幹部の胸元に光る「山口組のチェーン付き“プラチナ”」
NEWSポストセブン
中居の“芸能界の父親代わり”とも言われる笑福亭鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の冠番組が放送休止》「このタイミングでなぜ…」疑問にテレビ局広報が回答した“意外な理由”「一連の報道とは関係がありません」
NEWSポストセブン
「1000年に1人の逸材」としてデビューした瀬戸環奈さん
「外で裸になっている写真が好きなんでしょ!?」1000年に1人の逸材・瀬戸環奈が明かした罪悪感と撮影秘話
NEWSポストセブン