《尊敬する大先輩といえば、この方も絶対に外せません。樹木希林さんです。希林さんには若いころから本当にお世話になり、ご自宅にもお邪魔したこともあります。そして演技のことはもちろん、いろいろなことを教わりました》
《希林さんは、ずば抜けて頭がよく、勘の鋭い方です。しかも自然体で構えたところがなく、人をうならせるような言葉をポツリという。何気なくいっているようでいて、核心をついているから、周りは刺激を受けるんです》
世話好きの樹木は、秀樹をよく誘い、秀樹は樹木から大いに学んだようだ。
「秀樹さんはもともとジャンクフードが大好きだったんですが、樹木さんは『一流の味を覚えなさい』と言って高級レストランに連れて行ったり、『お芝居がうまくなりたいなら、勉強した方がいい』と、歌舞伎鑑賞に連れ出したりしていました」(前出・テレビ局関係者)
若くしてスターダムを駆け上がった秀樹に、そっと寄り添い、大人の作法とセンスを身につけさせたのは、樹木だったのかもしれない。
※女性セブン2019年1月3・10日号