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ハンカチ王子、イナバウアー、ライブドアショック等の平成18年

夏の甲子園決勝、斎藤佑樹投手と田中将大投手が激闘した(時事通信フォト)

 いよいよ平成が終焉に向かっている。平成とはどんな年だったのか? 平成18(2006)年を振り返る。年明けから「ライブドアショック」で株式市場が混乱したこの年。

 2月には、秋篠宮妃紀子さまの第3子ご懐妊が発表され、トリノ冬季五輪での荒川静香選手の金メダル獲得と、うれしいニュースが相次いだ。荒川選手の上体を美しく反らして氷上を舞う「イナバウアー」は世界を魅了。海外メディアには「東洋の女神」とたたえられた。

 熱い激戦を繰り広げたのは夏の甲子園決勝。マウンドで汗をハンカチでぬぐう姿から「ハンカチ王子」と人気を呼んだ早稲田実業の斎藤佑樹投手と、マー君こと駒大苫小牧の田中将大投手が激闘。37年ぶり2度目の再試合に。結果は4-3で早稲田実業の初優勝。

 日本中を震撼させた「秋田連続児童殺害事件」。7月、すでに近所に住む男児(7才)を殺害、遺棄したとして逮捕されていた畠山鈴香容疑者が、4月に自身の娘(9才)を殺害していたと自供。現在、無期懲役刑で服役中。

 夏休みも終盤、福岡・福岡市の「海の中道大橋」で、会社員男性と妻、3人の幼児が乗った車が、飲酒運転をしていた男の車に追突され海に転落。4才の長男、3才の次男、1才の長女が水死した。真っ暗な海に何度も潜ってわが子を捜す妻の姿が報道され、飲酒運転根絶へ世論が高まった。

 芸能界では押尾学と矢田亜希子が結婚。神田うのがレジャー産業グループ社長と婚約。元YMOの坂本龍一と矢野顕子が離婚。KAT-TUNの赤西仁が突然の芸能活動無期限休止宣言で、マスコミは騒然。

 産業では、孫正義氏が社長を務めるソフトバンクが発足。SNSも普及し、国内では『mixi(ミクシィ)』などがネット界を席巻した。

 商品では地上デジタル全国放送開始に伴い、液晶やプラズマなど薄型テレビが大ヒット。流行語は「品格」「格差社会」「脳トレ」「たらこ・たらこ・たらこ」など。

■平成18年(2006年)の主な出来事
1月23日 日本郵政株式会社発足
1月23日 ライブドアの堀江貴文社長と取締役3人が証券取引法違反容疑で逮捕
2月10日 トリノ冬季五輪開幕。女子フィギュアスケートで荒川静香が金メダルを獲得
2月11日 東京・表参道ヒルズがオープン
7月1日 橋本龍太郎元首相が死去(享年68)
7月5日 北朝鮮が長距離弾道ミサイル『テポドン2号』を発射
7月15日「秋田連続児童殺人事件」の畠山鈴香容疑者が自供
8月20日 夏の甲子園決勝で斎藤佑樹投手と田中将大投手が激闘
9月6日 秋篠宮妃紀子さまが第3子となる悠仁さまをご出産
10月10日 ご当地ナンバー交付開始
10月31日『東京タワー-オカンとボクと、時々、オトン』が200万部超のベストセラー。翌年は連ドラ、映画化も
12月15日『クリスピー・クリーム・ドーナッツ』が日本初上陸

※女性セブン2019年1月3・10日号

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