いよいよ、“平成ラストイヤー”がやってきた。4月30日に今上天皇が退位し、翌5月1日に新元号のもと、次の時代が幕を開ける。
今上天皇より4年遅い59歳で「新天皇」となる皇太子は、2004年の「人格否定発言」【*注】をはじめ、“家庭人”としての印象が強い。
【*注】人格否定発言/2004年5月10日、皇太子殿下は、欧州歴訪前の会見で「雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあったことは事実です」と発言。国民の注目を集めた。
「長年の療養生活を送る雅子さまや、登校問題を抱えた愛子さまを懸命に支えてきた一方で、自己主張をする機会が少なく、“お考えが伝わりにくい”と言われることも多かった」(皇室ジャーナリスト)
対照的なのが、皇嗣となる弟の秋篠宮だった。先の“物言う誕生日会見”も記憶に新しい。
「秋篠宮さまが苦言を呈した『大嘗祭(だいじょうさい)の費用』は政府が予算を決めるもの。それに公の場で異を唱えたことは、“皇族の政治的発言だ”という批判もありました。ただ、“時代に即した形であるべき”という秋篠宮さまの考えが、素直に表出したとも言える」(皇室記者)
今上天皇、皇太子の総意を、秋篠宮が代弁したと見る向きもあった。