2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に、ビートたけしが五代目古今亭志ん生役で出演する。酒に酔ったまま何度か高座に上がったことがあるなど、今でも語り継がれる芸人らしいエピソードの多い希代の噺家をどう演じるのか。新刊『さみしさの研究』も話題のたけしが、テレビじゃ言えない“ウラ噺”を明かす。
* * *
1月6日から、ついにオイラも出演するNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』が始まるぜ。今回は大河にしちゃ珍しく“現代劇”なんだよな。55年前、1964年の東京オリンピックの時期が舞台なんでさ。
出来上がった序盤の映像は見せてもらったけど、ひいき目じゃなく、今回の大河は面白いぞ。ご存じの通り、オイラが演じるのは「落語の神様」と呼ばれた古今亭志ん生さんだよ。
内容をペラペラ喋るとNHKに怒られちまうけど、まァ少しくらいなら宣伝ってことで許してくれるだろ。なにせ、初っ端のシーンから、オイラの出番だからね。
主役の金栗四三(しそう)ってマラソン選手を演じる中村勘九郎が、志ん生の乗ったタクシーの横を走り去る──そっから物語が始まるんだよ。