今年の朝を彩るヒロインは、どちらも大物だ。4月スタートのNHK連続テレビ小説『なつぞら』は広瀬すず(20)。9月から放送の『スカーレット』は戸田恵梨香(30)だ。
「『まんぷく』の安藤サクラ(32)から3期連続でオーディションなしのヒロインですが、特に広瀬と戸田はすでに映画やドラマで主演を張る女優です。フレッシュさを期待される朝ドラで実績のある彼女たちが視聴者からどのように評価されるのか」(ドラマ関係者)
テレビコラムの連載があるライターの吉田潮氏は「キャリアと実力を兼ね備えた女優の方が年老いた時代まで描くことができる」として戸田に期待する。
「30歳という年齢もあって、より演じられる幅が広い。なにより彼女は笑顔がしわっぽくなるところもまた朝ドラのヒロインとしては魅力になりそうです」
一方の広瀬には“思わぬ逆風”が懸念されるという。
「朝ドラというのは特殊で、全国の女性がいじわるな目で見るものです。広瀬さんは容姿が完璧すぎて憂いを感じさせない。『まんぷく』の安藤さんとは対照的です。さらにバラエティ番組などで見え隠れする、ちょっと勝気で奔放な感じが、40代50代の女性視聴者の悪い意味での琴線に触れないといいのですが……」(同前)
※週刊ポスト2019年1月11日号