1月6日にスタートしたNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』。明治から昭和へと時代が移り変わりながら、オリンピックをテーマに描かれる。日本で初めてオリンピックに参加したマラソン選手の金栗四三(かなくりしそう)役の中村勘九郎(37才)と、日本にオリンピックを招致した田畑政治役の阿部サダヲ(48才)によるダブル主演。異例のリレー形式で途中でメインが入れ替わる。そこで、主演2人に『いだてん』の見どころを教えてもらった。
■とにかく走る金栗四三。初回はまさかのセリフなし!
中村「第1回は壮大なエピローグなので、金栗さんは走っているシーンだけで、セリフがないんです(笑い)。これから、ものすごい1年がはじまるぞ!という、挑戦状のような1回になっています。撮影前にマラソンの走り方を基礎から学んだのですが、ドラマなので、そこまで本格的には走らないだろう…と思っていたんですよ。でも、ドローンという“天敵”がいて、どこまでも(広範囲に)撮れてしまうので、走るシーンでカットがなかなかかからないんです(笑い)」
■田畑政治は呼吸できないくらいしゃべりまくる!?
阿部「田畑は“日本水泳の父”と呼ばれていて、東京にオリンピックを招致するために奔走します」
中村「阿部さんのセリフ量が、本当に多いんですよね。ぼくは走っているシーンが多いから、阿部さんのセリフの量が余計に多く感じます。1回分だけでぼくの何十回分もあるんじゃないかと思うくらい(笑い)」
阿部「呼吸を忘れて話し続けてしまう…というシーンが出てくるくらい、よくしゃべってせっかちな人なんですよ(笑い)」
■勘九郎と阿部の共演シーンは…?
中村「第25回くらいで金栗さんから田畑さんへ主役が交代するんですけど、金栗さんもちょこちょこ出てきます! 田畑さんと一緒のシーンもあるようなのですごく嬉しいですね」
阿部「実際、2人がいっしょに写っている写真が残っているんですよ。浜松で行われていた田畑さんの写真展で見つけて、当時の経緯を聞きたかったんですけど、写真を撮ってきたので、あとで勘九郎さんに見せますね!」
■豪華すぎるキャストは伏線!?
中村「こんな伏線が張ってあるんだ…というような1回になっています。いろいろな登場人物が出てきますが、それぞれの関係もだんだん謎が解けていくので、楽しみにしていただければ」
阿部「ぼくも少しですが、第1回から参加しています! 田畑はせっかちなので、火のついたたばこを逆さまのまま吸ってしまうシーンがあるんですけど、それは事実に基づいたエピソードなんです」
■脚本は宮藤官九郎! 新流行語も誕生!?
阿部「宮藤さんらしい洒落がきいたところもあるし、親しみやすいドラマになっています。金栗さんの熊本弁のセリフもいいですよね。(連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)で流行した)『じぇじぇじぇ』じゃないけど、流行りそうな言葉がチョイスされているんですよ」
中村「驚いた時に熊本弁で『ばっ!』って言うんですけど、いろんな『ばっ!』の言い方が出てくるのでお楽しみに」
※女性セブン2019年1月17・24日号