国連の世界幸福度報告によれば2018年のランキング1位はフィンランド。日本は前年の51位から順位を下げ、54位となった。社会の幸福度を上げて行くには、一人ひとりの幸福感をもっと大事にするべきだろう。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、幸福感を高めるためのポイントを解説する。
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体と心の側面から、幸福感を高めるための5つのポイントを挙げてみよう。
【1】セロトニンを増やす
セロトニンは、幸せな気分をつくり出すことから、幸せホルモンといわれている。うつ病の治療では、脳内のセロトニンの濃度を減らさないようにする薬がよく使われている。
セロトニンは、感動したり、リズミカルな運動をしたときなどによく分泌される。ウォーキングでテンポよく歩きながら、景色や季節の変化などに感動したりする習慣は、体を健康にしながら、幸福感を高めることにつながる。
【2】達成感を大事にする
目標を達成すると報酬系の快感ホルモン、ドーパミンが出る。ドーパミンが出ると気持ちよくなり、もっとやる気が出てくる。
コツは、実現可能な目標を立てること。いきなりできそうもない目標を立てても、たいていは失敗に終わる。小さな目標達成でも、「ヤッター!」という気持ちになれるようにすることが大事なのだ。