偉大な先輩から話題の後輩まで、“同業”だからこそ分かる圧倒的才能がある。元テレビ東京の亀井京子さん(36)が、「本当にすごかった女子アナ」について語る。
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テレ東の4年先輩の大江麻理子さんは本当にすごかったですね。アナウンサーって表に出る仕事だと誤解されていますけど、主役はニュースであったり、ゲストのタレントさんであったりで、タレントさんのいいところを引き出すのが本来の仕事なんです。
大江さんはアナウンス力はもちろんのこと、出過ぎずに一歩引いたところからスタジオを回していくバランス力が抜群でした。社内に大江さんが嫌いな人は誰もいなくて、部長さんからADさんまでメロメロになっていました(笑い)。
新人の時に部長に見習うように言われたのは、3年先輩の大橋未歩さんです。テレ東で初めてアナウンサーが脚光を浴びるようになったのは大橋さんの偉業ですが、人気におごらず陰で努力をされていて、デスクはいつも座る隙間がないほど資料がいっぱいでした。
私が2年目の時に未歩さんと2人でスポーツ担当をさせていただきましたが、フロアディレクターが「あと6秒」と言ったら、6秒でピッタリ合わせるコメントで番組を締めて……それはもう鳥肌モノでしたよ。
他局の方では、元フジの高島彩さん。バラエティ班の人に「高島さんのオンエアを全部観なさい」と言われていました。華やかな方なのに出過ぎず、タレントさんが脱線してもすぐに戻せるように常に手綱を持ちながら、スタジオ回しをする。圧倒的でしたね。