国際情報

真犯人自供報道で注目のジョンベネちゃん事件 米国の反応は

被害者のジョンベネ・ラムジちゃん(ZUMA PRESS AFLO)

「ジョンベネを脱がし、頭を割って、死なせてしまった」──世界中から注目された未解決事件が急展開を迎えた。1月10日、英タブロイド紙の『デイリー・メール』が、ジョンベネちゃん殺害事件の“真犯人”が自供したと報じたのである。

 ジョンベネちゃん殺害事件とは、1996年12月に米コロラド州で当時6歳だったジョンベネ・ラムジちゃんが殺害された事件だ。遺体は自宅の地下室で発見され、性的暴行を受けた形跡があった。ジョンベネちゃんは美少女コンテストで何度もグランプリを獲得するほどの美少女で、父親がコンピューター関連会社を経営するセレブ一家だったこともあり、米国内はもちろん、日本でもセンセーショナルに報じられた。警察の初動捜査のミスもあり、22年が経った現在も犯人は捕まっていない。

 そんな中で今回、ジョンベネちゃんの殺害を自供したと報じられたのは、児童ポルノ所持の罪でコロラド州の刑務所に服役中のゲイリー・オリバ受刑者(54才)。オリバは同級生の友人に宛てた「手紙」の中で冒頭の告白をしており、次のような内容も綴っているという。

「ジョンベネの美しい顔、輝くように美しい肌、女神のような素晴らしい体を一目見て、他の子どもたちを殺害した私が間違っていたことを悟った。しかしアクシデントによって、ジョンベネは死んだ。それは私の責任だ」

 この“スクープ”は日本でも複数メディアが取り上げており、米国ではさぞかし大騒ぎになっているだろうと思われたが、実態は異なるという。在米ジャーナリストの高濱賛氏が語る。

「『デイリー・メール』は常に“飛ばし記事”を書いているタブロイド紙ということで、主要メディアはあまり信用していないようです。ジョンベネちゃん殺害事件は米メディアが過去22年間にわたって報道し、誤報も出たことがある事案ですから、米国人の中には『なぜ英メディアが特ダネを書けるのか』という先入観もある。米世論は今回の報道を“マユツバ”と見ているようです」

 米国内の主要メディアが『デイリー・メール』報道を事実上黙殺する中、カウンターカルチャー・メディアとして知られる米『ローリングストーン』は、1月11日付のオンライン記事でこの件を取り上げた。しかし結論としては、「コロラド州ボルダー市警は報道された手紙などはすべて入手しているが、『捜査に関する新事実は一切ない』とコメントしている」と報じている。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン