食品について、国産を選びたいと考える人もいるだろうが、私たちは知らず知らずのうちに輸入食品を口にしている。過去に様々な異物混入(餃子など)や衛生関連の問題(鶏肉など)が報じられたこともあり、食の安全性に関していまだ不信感がぬぐえないのが、中国食品。近年では、多くの食品が中国産となっている。
野菜も見分けがつきにくい。偽装食品の実態に詳しい食品ジャーナリストの郡司和夫さんが話す。
「輸入玉ねぎの9割近くが中国産。これらは皮を剥く加工がされた“剥き玉ねぎ”がほとんどを占めます。国産の半分程度の価格で、スーパーの店頭に並ぶことはなく、外食産業や加工食品で利用されています」
外食のハンバーグやレトルトカレーなどに使われるため、それらの食品を避けるほかなさそうだ。厄介なのは、ごぼうだ。食品の安全に詳しいジャーナリストの小倉正行さんはこう語る。
「きんぴらや、おでんのごぼう天などに使われる和風のイメージですが、輸入の98%が中国産。しかも、日本から種を取り寄せて生産されているので国内産と見分けがつきにくい」
「中国産は泥がきれいに落とされている」という見分け方もあるが、過去に泥を塗りつけて“国産”として売られる偽装事件もあったため、判別はかなり難しい。
ポイントを押さえれば見分けられるものもある。たとえばキャベツ。国産とは品種が異なり、小ぶりで丸い形をしているのが特徴だ。
「国産に比べ水分が少なく、その分、重量が軽くなっています」(青果市場関係者)
にんにくは片の数で区別できる。
「国産は6片種が主ですが、中国産は9~13片のものが多い。約5倍の価格差があります」(青果市場関係者)
※女性セブン2019年2月7日号