サッカーアジア杯で日本は準決勝に進み、2大会ぶりの優勝が期待されている。地上波ではテレビ朝日が中継を行ない、今大会も解説には、かつて監督としてヴェルディ川崎を2年連続年間チャンピオンに導いた松木安太郎氏を起用。試合中、ツイッターのトレンドに「松木さん」という言葉が上がってくるほど、松木氏の解説は注目を集めている。
松木氏ウォッチャーでもある芸能研究家・ライターの岡野誠氏が、準々決勝ベトナム戦の松木氏の解説について、細かくリポートする。
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松木安太郎氏が試合中、頻繁に発する言葉には「おい!」「よしよしよし!」「いいボールだ!」などが挙げられる。だが、ベトナム戦ではある言葉を過剰なまでに口にしたことで、大きな話題となった。
それは「ドリブル」である。
前半、攻めあぐねていた日本の打開策として、松木氏は「ドリブル」で仕掛けることを提案した。
試合開始から16分が経とうとする頃、実況の吉野真治アナウンサーが「守備を固めた相手をどう崩すか」と言うと、特に振られたわけでもない松木氏は思いの丈を発露した。
「それはね、1人くらいドリブルでね、突っかけていったほうが良いと思うんですよね。もうパスコースをとにかく、ベトナムの選手たち狙ってるんで。ドリブルで1人仕掛けていくプレーって、僕、今日のチームには絶対必要だと思いますよね」(15分55秒~16分11秒)
17分、もう1人の解説者である中山雅史氏が「サイドに起点を作りたい」と提案しても、松木氏は「僕はね、ドリブルだと思いますよ。向こうはね、ホントパスしか狙ってないから」と譲らない。