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ピロリ菌除去しても胃がんリスクは3割残る

胃カメラの様子(写真/AFLO)

 がんに関連した検査を受けて「問題ない」「陰性」という結果が出たとしても、それは必ずしも「がんではない」ことを意味しない。“見落とされた”というケースは、「例外」と済ませられないほど多いのだ。

 患者数2位の胃がんはI期の5年生存率は97.4%と非常に高く、早期発見が求められる。

 しかし、広く行なわれている胃がん検査にも“落とし穴”がある。ポイントとなるのは、近年、胃がんの原因として研究が進んでいるピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)だ。

「胃の中に生息する細菌で、口から口への経口感染が主な感染ルートです。日本では高齢者ほど感染者が多く、70代の5割、60代の3割、40~50代の2割が感染しており、6000万人が感染していると推計されます」(宮崎善仁会病院消化器内科の押川勝太郎医師)

 ピロリ菌に感染すると、菌が発する毒素によって胃の粘膜が炎症(萎縮性胃炎)を起こし、それが長期化することで細胞ががん化する。

「世界各国の研究により、胃がんの原因は95%がピロリ菌だとされています」(押川医師)

 そのため、「ピロリ菌を除去すれば、胃がんにかからない」と言われているが、押川医師は「その考えは間違っています」と指摘する。

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