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ピロリ菌除去しても胃がんリスクは3割残る

「ピロリ菌除去」と「胃がん発生」の関係

「除菌薬を用いて仮にピロリ菌を100%除菌できたとしても、それまでにピロリ菌によって受けたダメージが蓄積しており、萎縮性胃炎を経て胃がんを発症するケースがあります。また、除菌前から顕微鏡レベルでしか見えないがん細胞がすでに胃に存在していれば、そこから進行することもあります。

 除菌しない人と比べて、除菌した人の発症リスクは3割まで抑制されるとの研究結果があります(グラフ参照)。それは裏を返せば、『3割はリスクが残ってしまう』ということでもあるのです」(押川医師)

 自治体による胃がん検診や、人間ドックなどで一般的に行なわれる「バリウム検査」にも注意が必要だ。

 バリウムを飲んだ後に検査台に全身を固定され、ぐるぐると回転しながらX線撮影をする検査法だが、近年はその結果に疑問が呈されている。

 厚労省の「地域保健・健康推進事業報告」(2016年度)によると、1年間で13万人発生する新規の胃がん患者のうち、自治体のバリウム検査で見つかったのはわずか4500人だった。

「バリウム検査は、『手術可能な大きさまで進行した胃がん』を見つけるために開発されたもので、そもそも早期発見には向いていません」(押川医師)

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