ビジネス

堀江貴文氏が考える将来AIに置き換わる分野とは?

経営者の視点から、仕事のAI化、ロボット化の行方について語る堀江貴文氏

 最新刊『僕たちはもう働かなくていい』の中で、自身の「AI(人工知能)論」を詳しく展開する堀江貴文氏は、アマゾンの実態などを踏まえ、人の仕事はドラスティックにAIやロボットに置き換えられると予測する。堀江氏が説く「AI時代の生き方」を紹介する短期集中連載の第2回では、経営者の視点から、仕事のAI化、ロボット化の行方を占う。

 * * *
 最近の詳しい状況について拙著『僕たちはもう働かなくていい』にまとめたが、身の回りの仕事や生活は、すでにAIやロボットによって大きな変化がもたらされている。私たちにいま問われているのは、「仕事が奪われる」とかいう次元の問題ではない。AIやロボットによってリデザインされる世界を、どう生きるかという話だ。

 間違いなく、いまある仕事の大半は、AIやロボットに奪われていく。日本企業は世界的に特殊な存在だが、基本的に企業は従業員の雇用を無駄に守ろうとはしない。例えば、アマゾンについては以下の状況が伝えられている。

《アマゾンの倉庫内部の写真が世間にあまり出回っていないのに気づいた人はいないだろうか。それはなぜなのか。あまりにも衝撃的で、不安をかきたてる光景だからだ。安全が守られていないとか? 従業員を酷使しているとか? どちらも違う。不安をかきたてるのは、従業員を酷使するどころか、従業員がいないことなのだ。ジェフ・ベゾスのビジョンには、人間のための仕事はないのだ。》(『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』スコット・ギャロウェイ/著、渡会圭子/訳、東洋経済新報社)

 同書には、ほかにも、《おそらく私たちの社会は、中産階級を維持する方法を見つけなければならないという重荷を背負うことをやめてしまったのだ。》との分析がなされている。  明察だろう。AIやロボットのデザインする社会における、「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の偽らざる態度の本質を鋭く突いた言説だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
小室眞子さん第一子出産で浮上する、9月の悠仁さま「成年式」での里帰り 注目されるのは「高円宮家の三女・守谷絢子さんとの違い」
週刊ポスト
TUBEのボーカル・前田亘輝(時事通信フォト)
TUBE、6月1日ハワイでの40周年ライブがビザおりず開催危機…全額返金となると「信じられないほどの大損害」と関係者
NEWSポストセブン
ラウンドワンスタジアム千日前店で迷惑行為が発覚した(公式SNS、グラスの写真はイメージです/Xより)
「オェーッ!ペッペ!」30歳女性ライバーがグラスに放尿、嘔吐…ラウンドワンが「極めて悪質な迷惑行為」を報告も 女性ライバーは「汚いけど洗うからさ」逆ギレ狼藉
NEWSポストセブン
夏の甲子園出場に向けて危機感を表明した大阪桐蔭・西谷浩一監督(産経ビジュアル)
大阪桐蔭「12年ぶりコールド負け」は“一強時代の終焉”か 西谷浩一監督が明かした「まだまだ力が足りない」という危機感 飛ばないバットへの対応の遅れ、スカウティングの不調も
NEWSポストセブン
田中圭の“悪癖”に6年前から警告を発していた北川景子(時事通信フォト)
《永野芽郁との不倫報道で大打撃》北川景子が発していた田中圭への“警告メッセージ”、田中は「ガチのダメ出しじゃん」
週刊ポスト
TBS系連続ドラマ『キャスター』で共演していた2人(右・番組HPより)
《永野芽郁の二股疑惑報道》“嘘つかないで…”キム・ムジュンの意味深投稿に添付されていた一枚のワケあり写真「彼女の大好きなアニメキャラ」とファン指摘
NEWSポストセブン
逮捕された不動産投資会社「レーサム」創業者で元会長の田中剛容疑者
《無理やり口に…》レーサム元会長が開いた“薬物性接待パーティー”の中身、参加した国立女子大生への報酬は破格の「1日300万円」【違法薬物事件で逮捕】
週刊ポスト
2日間連続で同じブランドのイヤリングをお召しに(2025年5月20日・21日、撮影/JMPA)
《“完売”の人気ぶり》佳子さまが2日連続で着用された「5000円以下」美濃焼イヤリング  “眞子さんのセットアップ”と色を合わせる絶妙コーデも
NEWSポストセブン
話題のAIビデオチャットアプリ「Castalk(キャストーク)」
「リアルだ…!」グラビアアイドル・森咲智美と2人きりで「ふれあいタッチ」も AIアバターアプリ「Castalk」を男性記者が体験してみた
NEWSポストセブン
石川県を訪問された愛子さま(2025年5月18日、時事通信フォト)
「バッグのファスナーをすべて開けて検査」愛子さま“つきまとい騒動”で能登訪問に漂っていた“緊張感”
NEWSポストセブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さんが第1子出産》小室圭さんが母・佳代さんから受け継ぐ“おふくろの味”は「マッシュポテト」 関係者が明かす“佳代さんの意外な料理歴”とは
NEWSポストセブン
群馬県草津町の黒岩信忠町長、町長からわいせつ被害を受けたという嘘の告訴をした元町議の新井祥子被告
「ずるずるずるずる、嘘を重ねてしまいました」…草津町長への“性被害でっち上げ” 元女性町議が裁判で語った“発言がどんどん変わった理由
NEWSポストセブン