1月30日から2月22日まで発売されるバレンタインジャンボ宝くじ。3月5日には「平成最後の抽せん発表」が行なわれる。実は、平成のこの30年間で大当たりを出しまくった売り場が存在するのだ。
バレンタインジャンボは1等前後賞3億円。日本で唯一の宝くじ研究家である山口旦訓氏はこう話す。
「『平成』の時代を代表する売り場が、“たばこ店”です。単純に1等を出した本数では、大都市中心部にある西銀座CCや大阪駅前第4ビル特設売場などが多いが、規模の割に顕著に高額当せんの多いたばこ店が全国にある。売り場ごとの販売本数は非公表だが、大当たりの率が高い“平成の高打率売り場”として宝くじファンに注目されています」
みずほ銀行宝くじ部調べによると、50年前は売り場の約8割(5830店)をたばこ店が占めていたが、平成元年(1989年)には約4割に減少。昨年3月時点では545店となり、全体の約3%に過ぎない。
「そのなかで生き残った店は、代々続くゲン担ぎなどで高額当せんを出し続けた売り場ばかりです」(同前)
◆大当たり総額50億円!
明治33年(1900年)創業で、昭和26年(1951年)から宝くじ販売を始めた堂前宝くじ店(北海道旭川市、元・堂前たばこ店)は、“道内屈指の売り場”として知られるが、大当たり連発は平成に入ってから。平成26年(2014年)の年末ジャンボ1等前後賞7億円をはじめ、平成に出した高額当せんは35本、総額50億円を超える。