「新井は被害者に対して、もっと真摯に対応すべきだったと思う。彼は自分のやったことを軽く見すぎていたのではないか」
新井浩文容疑者(40才)の知人はため息交じりにこう語った。2月1日、新井が強制性交容疑で逮捕されると、芸能界はパニックに陥った。NHKは有料動画サービス「NHKオンデマンド」で大河ドラマ『真田丸』など10作品の配信を停止。6月公開予定だった草なぎ剛(44才)主演の映画『台風家族』に新井は主要キャストとして出演していたが、やはり公開延期を余儀なくされた。
新井は青森県出身で、19才の時に「有名になりたい」という思いで上京。大楠道代(72才)の付き人として下積み生活を送り、2001年、映画『GO』でデビュー。2002年には映画『青い春』で松田龍平(35才)とダブル主演を果たし、その後、北野武監督(72才)の『アウトレイジ ビヨンド』など、70本以上の映画、60本以上のテレビドラマに出演してきた。
「近年は名バイプレーヤーとして出ずっぱりの状態だった。もし過去に出演した作品がNGとなれば、100作品以上が再放送中止やDVDの販売停止になり、損害額は10億円以上との声も聞かれる」(スポーツ紙記者)
新井は昨年7月、自宅マンションに派遣型エステ店の30代女性従業員を呼び、乱暴した疑いが持たれている。
「抵抗する女性を力づくで押さえつけるなどして犯行に及んだとみられている。新井はこのエステ店を何度か利用していたが、被害女性は初めて指名されたようだ。女性は被害後すぐ警察に相談し、8月下旬に被害届を提出し受理された」(全国紙社会部記者)
気になるのは、逮捕がそれから半年も後になったこと。なぜこれほど時間がかかったのか。
「有名人の事件は影響が大きく、裏付け捜査に慎重になるため時間がかかる」と捜査関係者は言うが、“別の事情”を指摘する声もある。
「派遣型エステという特殊な業態も無関係ではない。性的サービスがない店ですが、エステティシャンは女性だけで、男性客の自宅で2人きりになって施術を行うため、トラブルが起こりやすい。今回、新井は『性的サービスの強要はしない』と事前にサインしていたとされていますが、逆に言えば、性的サービスを求められるケースが多いということです」(前出・社会部記者)