フジテレビにカトパンが帰ってくる。2016年4月限りでフジを退社した加藤綾子アナが4月1日開始のフジの夕方ニュース枠のメインキャスターに抜擢されることになった。入社3年目の2010年から朝の情報番組『めざましテレビ』のキャスターを務め、2012年にはメインキャスターに昇格。退社する2016年4月まで同番組に携わっていた。
今回は夕方の枠での起用となるが、そこには大きな期待が込められているという。テレビ局関係者が話す。
「夕方のニュース枠はゴールデンタイムの視聴率に大きく繋がってくるので、とても重要視されています。調子の良い局には、必ず数字の良い帯番組がある。1980年代のフジには『FNNスーパータイム』があったし、最近日テレには『news every.』がある。たとえば、1月21日の『news every.』第3部は視聴率11.6%を獲った。すると、19時からの『有吉ゼミ』は12.6%と高視聴率に。フジの裏番組である『ネプリーグ』は9.6%と2ケタに届かなかった。番組内容も去ることながら、この差は前番組の影響を大きく受けている証拠でもある」
2010年代に入ってから、視聴率が下落傾向にあるフジテレビにとって、加藤アナの起用は藁にもすがる思いかもしれない。
「フジは昨年の年間視聴率で全日、ゴールデン、プライムの3部門いずれも民放4位に終わった。3つとも1ケタなのはテレビ東京とフジだけで、他局に大きく離されている。ただ、最近はゴールデン帯で2ケタを獲る番組も増えてきているんです。1週間で3番組前後しかなかった時期もあったことを考えれば、少し戻してきています。月曜の『ネプリーグ』『スカッとジャパン』『月9ドラマ』、木曜の『VS嵐』『アンビリバボー』は2ケタが続く週もある。