韓国海軍によるレーダー照射問題では、韓国がその非を認めずむしろ日本への攻撃も辞さないといった声明を発表するなどまったくかみ合わない。そんな中、ネットでは「もはや韓国は敵国じゃねえか」といった書き込みも見られるようになった。両国の戦闘といった事態は避けなくてはならないが、ここは感情論を排除したデータを見る必要があるだろう。
軍事面では、北朝鮮と休戦状態でいまだ“戦時下”にある韓国が軍隊(日本は自衛隊)の人数で29倍。戦車や戦闘機の数も圧倒的に韓国が上回る。
しかし、単純に物量の多さで軍事力の比較はできない。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏が分析する。
「最新鋭の装備をどれほど揃えているかという点が重要です。日本は護衛艦『いずも』の空母化にくわえ、搭載機として最新鋭のステルス戦闘機『F35B』を新たに42機購入予定で、合計147機保有することになる。韓国空軍も2021年までに40機導入する予定ですが、日本に比べて最先端装備の導入が遅れているのは否めません」
※週刊ポスト2019年2月15・22日号